インド音楽meetsブルース / ロック。
2009年08月18日
兄貴が大学で世界史を先行していたこともあり、
世界のあらゆる歴史とその文化に魅了された彼の部屋からは
毎晩のように怪しげなお香の匂いが漂っていました。
オレンジの妖艶な光を放つ照明と部屋を彩るアジアンテイストの布。
当時私はまだ中学に上がりたてだったので、
彼の世界観とやらに付いて行けず、
兄貴の部屋を覗いては「なんだこの感じ...」と思うことが多々ありました。
二階の部屋からゆるーりと一階に降りてくるお香の香りが謎めいていて、
まだお香などが日本でも定着する前のことだったと思います。
お父さんとお母さんは「またお香焚いてるの? 火の不始末とか気をつけなさいよッ」と
兄貴にしょっちゅう言ってましたっけ。
そしてその部屋で流れている音楽がこれまた妖しくて、
過去に一度も遭遇したことのない旋律と浮遊する女性の声。
「なんじゃコレ!?」という不思議感は長くは持たず、
一気にその音楽の虜になったのです。
そのアーティストの名を見ると、「NAJMA」とあり、読み方を兄貴に聞くと、
「ナジマ」と読むことが分かり、何度も何度も聴き続けました。
ナジマさんお写真はコチラ↓
なんとも味のあるお美しい方です。
そしてそのインド人歌手、ナジマが復活!!
長いことアルバムが出ていなかったので私にとっては大ニュース!!
ナジマは80~90年代にかけて活躍したインド系イギリス人アーティスト。
1964年生まれ。
彼女の家系はインド、パキスタンの血筋を受け継いでおり、
ご両親が彼女にインド/パキスタンのオルガン系鍵盤楽器ハルモニウムをプレゼントしたことがきっかけで
音楽に傾倒していったそうです。
コレ(↓)がハルモニウム
そして、幼少の頃からインド北部の親類の家に滞在し、
パキスタンの共通語である「ウルドゥー語」を勉強し、
西アジアからマレイシアまで広い地域に息づいている「ガザル」と呼ばれる古典音楽を学んでいたそう。
自然と音楽の道を辿り始めた彼女の名前は徐々に広がり、
ロックファンの間でもその美声を聞かせることになりました。
レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジとロバート・プラントが組んだユニット「ペイジ・プラント」との客演も果たしたのです。
コンスタントにアルバムを発表していった彼女ですが、
90年代後半は女優としての活動のほうが活発になっていたとかで、
今回の待望の復活作はそりゃもう注目です!
しかも今回7年ぶりとなるこの作品はアメリカより、
ロックやブルースを得意とする音楽家ガリー・ルーカスとの連名でのリリース。
ルー・リードやブライアン・フェリー、パティ・スミスらとの仕事など、
ニューヨークのセッション系ギタリストとして高いニーズを持っているガリーのバックアップにより、
ナジマは瑞々しくて妖艶なボーカルを聴かせてくれています。
ガザルとブルースの融合サウンド。
ブルース的解釈でガザルを演奏。
ナジマ・アフタール&ガリー・ルーカス 「リシュテ」 税込¥2625
現在スピンシティにて発売中!
安心感を覚えるそのサウンドを是非体感して下さい
ナジマの過去のサウンドは以下をチェックしてくださーい。
残念ながらビデオクリップではないのですが、この音世界をぜひ!
Posted by spinmusiclovers at 13:26│Comments(2)
│WORLD
◆ この記事へのコメント
知ってますこの歌手。
ニュージーランドにいた頃、インド人のお友達のお家でよく聞いたり、
ビデオ??を見たりしていました。
やはりイギリス人なんですね。
謎がとけてスッキリしました。
イギリス文化圏のニュージーランドでは人気というよりは
「みんな知ってるし〜。」
という感じで、なぜインドの女性歌手がNZで?と
私は少し不思議だったので。。。
ブルースとの融合サウンド
っておもしろそうですね。
ニュージーランドにいた頃、インド人のお友達のお家でよく聞いたり、
ビデオ??を見たりしていました。
やはりイギリス人なんですね。
謎がとけてスッキリしました。
イギリス文化圏のニュージーランドでは人気というよりは
「みんな知ってるし〜。」
という感じで、なぜインドの女性歌手がNZで?と
私は少し不思議だったので。。。
ブルースとの融合サウンド
っておもしろそうですね。
Posted by Inoue Midori at 2009年08月21日 10:32
Midori 様
へぇ、ニュージーランドでナジマ!
インド人のお友達と一緒にナジマなんて素敵。
是非その空間に私も居たかった~。
やはりナジマの認知度は高いんですね。
インド音楽meetsブルース、是非お試しくださーい。
へぇ、ニュージーランドでナジマ!
インド人のお友達と一緒にナジマなんて素敵。
是非その空間に私も居たかった~。
やはりナジマの認知度は高いんですね。
インド音楽meetsブルース、是非お試しくださーい。
Posted by spinmusiclovers at 2009年08月22日 11:08